熊野古道を歩く旅(大門坂篇) #4「白神住まう聖なる地」
2014-10-29(Wed)

 
~前回までのあらすじ~

tlIMG_3493-20140913-162028.jpg

那智観光センターで休息を得た後、407段の石段を登った筆者は、熊野那智大社、青岸渡寺、そして三重塔を巡る。
そして、遥か遠くに見えた那智の大滝を目指して道を進んで行く。




20140913_08.png

熊野那智大社から青岸渡寺、三重塔をめぐり、次に筆者が目指すのは那智の滝。
そこまでは上図のようなルートを進んでいくことになる。


三重塔より先に進んだ防災道路の先に、下りの石段がある。


tlIMG_3497-20140913-163105.jpg

その石段の作りは割と粗め。一段一段気をつけて足を踏み出さないと、足を踏み外すことになるやも。


tlIMG_3500-20140913-163526.jpg

石段を下り詰めたところには、『那智の滝前』という名のバス停。

先程筆者が那智駅から乗ったバスを利用すればここまで移動してから先に那智の滝を見て、三重塔、青岸渡寺、熊野那智大社、そして熊野古道と言う順番に巡る事も出来る。

そのバス停の向かい側には土産物屋が立ち並んでおり、買い物を楽しむことができる。

tlIMG_3506-20140913-163956.jpg

そして、ここからもう少し歩いた場所には、那智の滝を間近で見ることのできる飛瀧神社の入り口が。


tlIMG_3508-20140913-164124.jpg

この鳥居の向こうに、今日の、いや、この旅の最終目標がある。
筆者は意を決して飛瀧神社の一の鳥居をくぐった。

tlIMG_3509-20140913-164214.jpg

飛瀧神社は熊野那智大社の別宮であり、那智の滝を御神体とした神社であり、社殿はない。直接滝を拝んで参拝を行うこととなる。

滝の飛沫に触れることによって、延命長寿の霊験があるという伝説があるらしい。


tlIMG_3510-20140913-164242.jpg

そしてまた下りの石段。この石段を下りきったところにはいよいよ那智の滝がある。

次第に滝の音が大きくなってくる。



……ん?


tlIMG_3512-20140913-164334.jpg

神域護持のためノースモーッキーン!


「禁煙」じゃないんだなw あえて英語圏からの参拝客にもわかりやすく英語w



tlIMG_0333-20140913-164456.jpg

石段を一段一段下り、そしてとうとう到着。



tlDSC_3216-20140913-170620.jpg

これこそが、本日の最終目標・那智の滝。



 tlDSC_3217-20140913-170647.jpg

落差は133mにも登り、一段だけの落差なら日本一を誇っている。


tlIMG_0337-20140913-171358.jpg

青岸渡寺から見ても思ったが、なんという見事な滝なのだろう……。

その滝の美しさは「天地を結ぶ白神」と称されるほど。


tlDSC_3209-20140913-170049.jpg
tlDSC_3210-20140913-170116.jpg

ごつごつとした大岩の向こうに滝壺がある。この遠近の関係もまた目を惹かれてしまう。


tlDSC_3215-20140913-170553.jpg

この場所では多くの観光客が滝の撮影に夢中になっている。三脚に一眼レフカメラをセットし撮影を行う人もちらほら。



ここからの眺めだけでももちろん見事な光景をお目にかかれるが、
更に近い場所であの滝を拝む方法がある。


tlIMG_3525-20140913-170340.jpg

それは、ここを参入料(大人300円 小中学生200円)を払い、この先の道を進むこと。

有料だ。

しかし、躊躇う理由などどこにある?ここまで来て微々たる支出を渋る?そんなまさか。
筆者は何ら迷いもせず300円を払い、「お滝拝所」へと向かった。
(1,000円でも払ったんじゃないだろうか)


tlIMG_3533-20140913-170726.jpg
tlIMG_3538-20140913-170925.jpg

道を進んで行くと、滝を最も近くで見ることのできる二段の拝所舞台がある。筆者はそこから滝を何枚も撮影した。


tlIMG_3539-20140913-170952.jpg

伝わるだろうか?この壮観、迫力、勢い。

tlIMG_0336-20140913-171340.jpg
tlIMG_0339-20140913-171418.jpg
 
岩肌で水が砕かれ、まるで白い絹の様になってサラサラと流れていくような光景を近くで拝むことができる。



tlIMG_0338-20140913-171406.jpg

ここまで来ると那智の滝から発されるわずかな水飛沫が全身に伝わる。
この心地良い冷気が、正に神を目の前にしている気持ちにさせる。

熊野古道と熊野那智大社を巡り、ここまで来るのに足腰が疲れたが、この光景を垣間見ることのできたことに比べれば些細なものだ。

疲れをあっという間に吹っ飛ばす。

そして、日々の嫌なこと、今抱えている深刻なことにもプラス思考を持って挑める気持ちになる。
それだけの力があるスポットなのだ。



17:41 那智の滝前 出発


那智の滝から、有り難き神の御加護を授かった筆者は、神社を後にし、時間に遅れぬようにバス停で帰りのバスを待った。

「那智の滝前」から発信したバスは熊野古道、大門坂駐車場前などのバス停を軽快に走り抜けて行く。
ホント、あれだけの距離を噛み締める間も無く……。

熊野那智大社、青岸渡寺、三重塔、そして那智の滝。

イイとこどりのこのコースを歩く機会を得られて実に楽しい一日だった。ここは初心者にもお勧めしたいところ。

あと、あらためて(今更ながら)
熊野古道、世界遺産登録10周年おめでとう!!

(エキサイトしてつい……)





さて、ここからは締めなので駆け足で語るが。

tlIMG_3557-20140914-154612.jpg

熊野古道・大門坂の踏破、熊野那智大社・青岸渡寺への参拝、那智の滝を見た筆者を乗せたバスは那智駅に戻り、到着した列車に乗り新宮駅まで移動する。


tlIMG_3561-20140913-190742.jpg

その日中に松阪まで帰る列車はない。なので、今日はこの新宮の某ビジネスホテルで宿泊した。


tlIMG_3571-20140914-154656.jpg

たどり着いたホテルに荷を降ろし、ホテル内のレストランで天麩羅定職を食べ、
部屋に戻ってユニットバスで旅の疲れを癒し、そしてポケットWiFiを使って、全国のハンター達とモンハンをしたり(笑)
ひとり旅ならではの自由と贅沢を堪能し、そして朝を迎える。


2014年9月14日
8:00



その日も新宮市は晴天で朝を迎える。

tlIMG_3586-20140914-165201.jpg

朝食にバイキングを頂いて腹ごしらえをしてホテルを発ち、新宮駅からワイドビュー南紀に乗り、地元の主要駅、松阪駅向けて新宮市を後にした。


tlIMG_3593-20140914-154744.jpg

名残惜しいが、きっとまたここに訪れる時は来る。

人生、まだまだ先は長い。

いつかまた、この旅で訪れた場所の事を懐かしく思い、再び列車に乗ってその場所を目指している筆者がいることだろう。


そして、長い列車での移動を終え、時刻は正午前。

tlIMG_3606-20140914-113720.jpg
tlIMG_3625-20140914-123742.jpg

松阪駅に降り立ち、久々の松阪市街を目にし、気分次第に街を散策してたどり着いた店にお邪魔し、
今回の旅の軌跡と、うな重の旨さを噛みしめた。


tlIMG_3621-20140914-154853.jpg

実家のような安心感のあるこの店はこの旅の終着点には相応しい場所だった。


さて。


今回はJR線を利用しての旅となったが、その車窓からは知らない、でもどこか見覚えのありそうな景色がたくさん見られ、再び熊野古道という道を歩く機会が得られ、よい心の修行(?)と保養になった。

前回は馬越峠、今回は大門坂を歩いたが、世界遺産たるこの道はまだまだほんの一部で、
その先にも石畳は果てしなく続いている。

また、別のコースを歩く機会があるかどうかはまだわからないが、今回の旅はここまで。


この旅行記を見、筆者と同じ様に訪れてみたいと思った人がいたのであれば、これ以上の幸いはない。





To be Continued in the next Travel...


関連記事
スポンサーサイト



熊野古道を歩く旅(大門坂篇) #3「山地に佇む大社」
2014-10-22(Wed)

~前回までのあらすじ~

tlDSC_3158-20140913-141843.jpg   

列車での移動を終え那智駅に降り立った筆者は、熊野交通バスに乗り「大門坂駐車場」に到着。
そこから徒歩にて熊野古道・大門坂に挑み、石畳を一段一段登り詰め、那智山観光センターまで到達する。
休息を終え、ふと見上げたその先には熊野那智大社が山地に佇んでいた。



20140913_07.png 

那智山観光センターで充分に休憩を取った筆者は、これより上図の通りに那智大社・青岸渡寺の参道入口へと歩を進める。



tlIMG_3423-20140913-145741.jpg 


tlIMG_3423_2-20140913-145741.jpg 

案内板にある通り、この角を曲って↖︎の方向に進んだところに世界遺産・熊野那智大社と、これまた世界遺産・青岸渡寺があるという。

すごいな……。ここら一帯、世界遺産だらけじゃないか……。

日本人観光客のみならず、外国からの観光客も多い。それだけこの地の注目度は高いというわけだ。



角を曲がると……。

tlIMG_0320-20140913-145926.jpg

これまた長そうな石段が。ま、そうなるわなw

だもんなw


しかしさっきの石畳よりは登りやすいはずだ。


tlDSC_3172-20140913-151702.jpg

石段を登り順路を進むと、その途中には熊野の守り神・八咫烏をあしらった品々や熊野の特産品などを売る土産物屋が並び立っている。


そして。歩き疲れた旅行客向けのものなのだろう、コレ。


 

キンキンに冷えてやがる……っ!!



tlIMG_0327-20140913-150604.jpg

こういう売り方上手いなw
しかもちょっとこの描写が懐かしい感じがするしw

ついつい手が出そうになったが、もう休憩は充分なので先を急ぐとして……。



tlIMG_3426-20140913-151346.jpg


そして到達、熊野那智大社の一の鳥居。
ここからもまだ石段が伸びている。


この鳥居の前に、右に曲がる通路もあり、そこから青岸渡寺に行くこともできるのだが、今回はこの鳥居をくぐる。



鳥居をくぐり石段を登り続けて、ちょっとだけ石段が途切れてまた石段……。

tlIMG_3432-20140913-152139.jpg

しかし二の鳥居は目の前だ。



15:22

tlIMG_3434-20140913-152238.jpg 
 
長い長い石段を一段一段をゆっくりと登り、ようやく二の鳥居に到着。

ここまで470段の石段を登ったことになる。
たかが石段とはいえ疲れるんだよなw

 

tlIMG_3437-20140913-152338.jpg

そして二の鳥居を潜ると、そこは熊野那智大社の境内。

西からの日光が深い森に遮られていて、社殿の色鮮やかさがあまり映えないのが少し残念ではあるが、ここが那智駅がそのモデルとした熊野那智大社である。

熊野那智大社は、熊野三山のひとつで熊野夫須美大神を主祭神としている。

ちなみに熊野三山(くまのさんざん)とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、そしてこの熊野那智大社の3つの神社の総称。
熊野本宮大社と熊野速玉大社も、この熊野那智大社のように赤を基調とした拝殿であり、似通った外観になっている。


tlDSC_3186-20140913-153738.jpg

そしてこれは社殿の脇にある休憩所からの眺望。本当に雄大な眺めだな……。
 山に雲の影が写り込んでるし……。

あの石畳を一段一段上がってここまで登り詰めたのだ。

ここまで登ってきた甲斐はあったと言える。



よし。

tlIMG_3439-20140913-152718.jpg

この熊野那智大社というパワースポットで御利益を頂いていくとしよう。



本堂の前で参拝をする前に、興味深いものが目に留まる。

tlIMG_3449-20140913-153414.jpg

お清めの護摩木、この護摩木は何も書かずに祈念し……。


なるほど。願い事をしながらこの木を焼くってことか。


こういう参拝の仕方は初めてだな。

せっかくだからやらせてもらおう。


tlIMG_3457-20140913-153848.jpg

釜の中で燃える火に願いを託す筆者だった。



いい記念祈念…………げふんげふん。

:
:
:

そして本堂の前に立ち、二礼二拍一礼で、この2014年に残った月日に或る願いを託した。

願いは何だって?
ま、人並み程度のものさ。社会人としては普通に思うこと。





あとはおみくじ。

tlIMG_3462-20140913-154309.jpg 

中吉。

うむ。あんまり出しゃばらないようにするよ。
頑張ってりゃなんとかなる。そんな精神で行こうということで。



tlIMG_3464-20140913-154655.jpg

結んでおかたずけ。



あとは社務所でお札、御守を買う。


その社務所の前には、こんなものが。


tlIMG_3467-20140913-155554.jpg

巨大おみくじ……とも言うべきか、それはもうデカい筒のおみくじがそこにあった。

その巨大おみくじを、若い女性のグループがきゃっきゃと笑いながらやっていたのが少し微笑ましかった。


tlDSC_3190-20140913-160614.jpg 

熊野那智大社の隣には「青岸渡寺」がある。


tlIMG_3472-20140913-155853.jpg 

青岸渡寺は、天台宗の寺院で西国三十三所第一番札所。


 

こちらも日本の重要文化として指定されており、2004年7月にユネスコの世界遺産として登録されている。


tlDSC_3193-20140913-160900.jpg

本堂の先には少し広間があり、そこから周囲を広く見渡せる場所がある。


tlDSC_3202-20140913-161754.jpg

あの滝は……ッ!?


あの滝まではかなりの距離があるが、それでもかなり高い落差を伴いまっすぐに水が流れ落ちているのがわかる。


tlIMG_0328-20140913-161000.jpg

それにしても凄い高さ。あれだけ高く切り立った岩肌を沿って流れる滝があるなんて……。



 tlDSC_3199-20140913-161624.jpg

滝の落ち口に結ばれた注連縄も見える。



tlIMG_0329-20140913-161012.jpg

そして、これは伝わるだろうか?山間から柔らかな光が差している。

柔らかで大きな光の差す三重塔、那智の滝が並ぶ見事な光景である。



tlIMG_3481-20140913-161042.jpg

そしてこの柵の前にある石碑には、那智の滝に関する詠歌が刻まれている。

補陀洛や 

岸うつ波は 三熊野の

那智のお山にひびく滝つせ



作者は那智山・高木亮享(りょうきょう)住職。

この地の雄大さと、その中心にある那智の滝の荘厳さがよく伝わる一句である。





筆者はあの滝に近づくために、この青岸渡寺を北に進む。

tlIMG_3493-20140913-162028.jpg

順路を進んで行くと、その滝にたどり着く前に、高くそびえ立つ文化遺産が目の前に。
そしてその右隣には那智の大滝。この調和に心が惹かれる。



三重塔は、西国三十三所観音巡りの第一番礼所。
 この塔は天正9年(1581年)に焼失。今、目の前にある三重塔は、昭和47年、400年ぶりに再建された姿。
各層は美しい格天井と板壁画が飾られているそうだ。
あぁ……、少し急いでいたからと言って一階だけでも見ていけば良かった……。

tlDSC_3206-20140913-163000.jpg

ちなみに、この三重塔の高さは25m。

この三重塔をファインダー内に収めるにはかなりバックしなきゃいけなかったなw



……さてと。

熊野古道・大門坂を踏破した後、その褒美として熊野那智大社、青岸渡寺、そして三重塔と、怒涛の展開だった。

あと残っているものと言えば……。



tlDSC_3208-20140913-163249.jpg


もう言わずもがな。


筆者はこの旅の最終目標へと向かって歩を進めていった。



関連記事

新たなる冒険地図を広げ[MH4G 序盤の手引き]
2014-10-19(Sun)

 
mh4glogo.jpg

さて今回の記事では、10月11日(土)に発売されたMONSTER HUNTER 4Gについて触れてみようと思う。


◆MH4G 公式サイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/4G/

tlIMG_3810-20141011-130605.jpg

当タイトルは、好評を博した前作「MH4」のアップグレード版で、新しい狩場・拠点、新モンスター、G級クエストなど多くの要素が加わった本作は発売一週間で出荷本数200万本を突破しているようだ。

前作「MH4」発売当時は、筆者は台湾への出張中で、発売日当日はダウンロード版を買おうと思っていたが、発売日直前でまさかの入院となり、日本の皆と一緒にスタートを切ることが出来なかったが、今回「MH4G」では何事もなく発売日にダウンロード版を購入することが出来た。

それも、10月11日の早朝5時30分と7時にアラームを設定し……w

tlIMG_3797-20141019-134913.jpg



1度目に起きた時はまだDL版のデータが配信されていなかったので、先にN3DSの本体更新及びMH4Gの'テーマ"「モンスターアイコン [狩猟の刻印]」を購入。

 tlIMG_3798-20141019-134915.jpg

このテーマは、HOME画面のデザインが同タイトルにちなんだものになり、BGMやSEもゲーム中に使用されているものになる。

ニンテンドーeショップで買い物をしている時も同タイトルのBGMが流れる。
テーマの購入を終えて、二度寝。





7:00に二度目のアラーム。


この時点でMH4Gのダウンロード版の配信が開始されていたので、購入処理とダウンロードを開始させて三度寝……。

そのダウンロードがどれだけかかったかは定かではないが、

 tlIMG_3805-20141011-090051.jpg

規則的に続いていた効果音が途切れていることに気づいて目を覚ますと、8:59にはダウンロードが終了していた。
思ったよりは早かったな……。



……ということで、長い前置きになったが、このMH4Gを「MH4」のデータ引継ぎでスタートする人向けに、
最初に押さえておきたいポイントについていくつかまとめてみたのでご興味あればご覧頂きたい。




■新拠点「ドンドルマ」で釣り

前作「MH4」にてストーリーをクリア(エンディングロールを見る)したデータを引き継ぐと、
ワールドマップ上に「ドンドルマ」が出現する。


 tlIMG_3817-20141011-175106.jpg

そのドンドルマでは無料で釣りをすることのできる場所がある。
その場所で釣れる魚は新種が勢ぞろいで、即、ハンター生活に役立てることができる。

と、まぁ、それだけだが、やってみる価値アリ。



■抗竜石

MH4Gになって追加されたオフラインモードのストーリーをある程度進めていくと、『抗竜石』を携帯できるようになる。

抗竜石とは、狂竜化したモンスターに対して効果を発揮する特殊なアイテムで、
狂竜化モンスターからのダメージを軽減する「抗竜石・耐衝」と、
狂竜化モンスターへのダメージを増幅させる「抗竜石・剛撃」がある。

抗竜石は、砥石と同じような感覚で使用することができ、一定時間の間のみ効果が発動する。
効果時間が切れると、再び使用可能になるまで時間を待つことになる。

tlIMG_3824-20141012-121417.jpg

また、抗竜石使用中に、狂竜化モンスターにある程度のダメージを与えると、
狂竜化モンスターの狂竜ウイルスの活動を一時的に停止させる、つまり狂竜化モンスターを通常の状態にすることができる。
ウイルスの沈静化に成功すれば、戦いがグンと楽になるぞ。

なお、抗竜石はポーチ内では管理されないため空きを取らない。
あえて携帯しないことも出来るが、うまく使いこなすことができれば狂竜化モンスターとの戦いを有利に進めることができる。



■オトモアイルーの新トレンド

オトモアイルーにはいくつかのトレンドがあるが、今作では新たなトレンド「ビースト」「ジャンプ」が登場。

「ビースト」とは、モンスターからスタミナを奪い、旦那たるハンターに「スタミナ減少無効」の効果を与えるトレンド。
このトレンドが発動していれば、ハンマーや弓などスタミナが重要になる武器による戦闘が有利になる。

「ジャンプ」とはその名の通り、ハンターをジャンプさせてくれるトレンド。
これが発動している間は、合図を出しているオトモの上を通過することで何度でもジャンプが可能。
セルフジャンプができない武器でも、段差の全くないフィールドでも、このトレンドがジャンプを可能とするのだ。


上記二つのトレンドを使用するには、クエストや探索で行けるフィールドのどこかにいるオトモアイルーを探し出して雇用する必要がある。
MH4Gを始めて間もない間は、新トレンドのオトモを探し回ってみるといいだろう。

もちろん、すれ違い機能を活かしリアルに街を散策しオトモを雇用するという手もアリだ。



■かち上げジャンプ攻撃



mh4gpv2_10tt-tile.jpg

大剣、ハンマーなど、味方を大きく吹き飛ばす攻撃で、味方ハンターをジャンプ状態にする(かち上げ)という新テクニック。

かち上げられたハンターはその状態からジャンプ攻撃を繰り出すことができ、当然、うまくいけばそのままモンスターに乗ることができる。
滞空中は無敵になれるというメリットもあるので、あえてジャンプ攻撃せずモンスターの攻撃をやり過ごすという選択肢もある。
そしてジャンプ攻撃せず地面に落ちた時は、前作までは地面にうずくまり少しの間行動不能になっていたが、
今作では地面に落ちた後は素早く立ち上がることができるようになっている。

これを上手く使いこなすことによってストレスを快感に転じてバトルを楽しむことができ、「乗り」によるチャンスを広げやすくなる。


ただし、乱用は禁物。

戦闘中、動き回るハンターにぶっとび攻撃を当てるには神経を使うし、かち上げばかりを狙っていたらパーティのフォーメーションが崩れるし、パーティのムードが悪化することもある。
ここぞという時に使おう。


■ディレイスタンディング

これまでのモンハンといえば、一度モンスターの攻撃を受けて転倒し、起き上がった直後を連続で攻撃を受けて惨めなやられ方をする(所謂"ハメ殺し")ことが多かった。
(そういう仕様でゲームバランスを取っていたところもあるのかも知れないが)

しかし今作では、モンスターの攻撃を受けて転倒した際、自動的に起き上がるまでの時間が長くなり、その間は任意のタイミングで起き上がることができるようになった。
起き上がるまでの間は無敵になれるので、あえて倒れたままになってモンスターの連続攻撃をやり過ごすことができる。

いわゆる「ディレイスタンディング」というテクニックである。
連続で攻撃を受けて追い詰められている時は焦ってボタンを連打し早く起き上がろうとしてしまいがちだが、そういう時こそ冷静にモンスターの動きをよく見据えて起き上がるタイミングを計ろう。



■G級昇格への試練

MH4Gの名に冠されている通り、今作にはG級クエストが用意されている。
G級集会所★7「千の剣」をクリアしたあとに出現する緊急クエスト
『高難度:極氷に座す、崩せし者』をクリアする必要がある。

tlIMG_3839-20141012-210330.jpg

そのクエストで登場するのは、MHP3以来の復活となる「ウカムルバス」。

ウカムルバスとは、MHP2ndGにラストボスとして登場し、MH4にも登場している「アカムトルム」と対を成する巨大な飛竜種で、"黒き神"と呼ばれるアカムトルムに対して、"白き神"と呼ばれ、「この世を打ち崩す竜」として恐れられているモンスターである。

ウカムルバスは「極圏」というフィールドに生息しており、ハンターはその閉鎖されたフィールドの中で戦うことになる。

強烈な氷ブレス、巨躯ながらも大きい跳躍、潜行しながらの突進など数々の強力な攻撃を仕掛けてくるため、討伐は一筋縄ではいかないだろう。

仲間との絆の力を信じ共に戦いを挑むもよし、これまでに培ってきた力が本物であることを証明するためにあえて仲間の手を借りず単身で挑むもよし。

前者の場合、親しい仲間と共に勝利を勝ち取ることができたのなら、
気持ちのいいG級ハンターとしてのスタートを切ることができるだろう。

ただし、集会所で初対面のプレイヤーと一緒に挑む場合は、自分の番が終わったらさっさと部屋を抜けていくというズルい行為はやめよう。
これではあまりにマナーがよくないので、手伝ってくれた他のプレイヤーの分も手伝うこと。
こういった志が持てないようではG級ハンターとしての資格はない。


後者の場合、ある程度MH4をやり込んでいれば、ソロで挑んでもさほど無理をすることなく討伐することは可能。少し苦労はするが、この一対一の勝負に賭けてみる価値はある。


■最後に感想

筆者は現在、G級に昇格し、G★1認可証のクエストを少し体験したところだが、
どのモンスターもアクションが巧みになっていて攻撃力もなかなかのもの。
それだけに緊張感があって面白いと感じる。

過去作からもあった「ただ数値をいじっただけ」「ただの色違い」というG級モンスターへの揶揄を跳ね返すだけの面白みはあると思う。甘く見ているとしっぺ返しを喰らうだろう。

前作でどれだけ強力な武器・防具を手に入れていても、G★2認可証のクエストに挑む前には、
今のうちにG級で武器・防具を生産し守りを固めておかなければと思わされる。

ちなみに、現在お気に入りのオトモのトレンドはビースト。

まず使いやすいし、囮になってくれる上に時々、強走薬やホットドリンクのいらない状態にしてくれるため、身を挺しながらも旦那なるハンターを強く引き立ててくれるトレンドだと感じる。


オフラインにおけるドンドルマでの新ストーリーについては、
前作での下積みがあったため割とサクサクと進んでエンディングロールまで到達した。

しかしその過程においても、予想できないストーリー展開や燃えるシチュエーションがあり、
モンスターが弱いから退屈だなんて思うことはなかった。

これからも随時、G級相当のオフラインクエストが解放されていくので楽しみである。



そして、今から「MH4G」を始めたいという新人ハンターや、
"MH4"はほとんどやらなかったが「MH4G」から本格的にプレイしたいというハンターの方々にメッセージを。

きっぱり言える。今から始めても遅くはない。

MH4ではギルドクエストで発掘装備を探すというやり込み要素があり、
運が良ければ強力な武器・防具が手に入った。
そのため、多くのハンターが夢中になり、膨大な時間をかけてギルドクエストをプレイし、多くの発掘装備を入手し一喜一憂した。

なので、これからの新規ハンターも時間をかけてでもそれを手に入れておかないとG級に通用しないのではないか?と思われるが、筆者の思うところそんなことはなく、上位で手に入れたものだけでもしっかり防御力を強化しておけばG級序盤なら通用するし、G級序盤で生産したものだけでもMH4で入手した発掘装備のスペックを上回るものはある。

あくまで、前作MH4におけるギルドクエストは、通常のクエストでは物足りないというハンター向けのやり込み要素ではないかと思う。
なので、新人のハンターの方は、下位→上位、そしてそのままG級へ進んで問題ないし、
G級に慣れてきたらG級レベルのギルドクエストに挑戦してみるという形を取ればいいかと思う。

……と、これを読んでMH4Gを始めてみようかと思った方がいれば幸いである。


tlIMG_3854-20141013-223518.jpg

さて。
新たな狩猟戦線は始まったばかり。

新人も経験者も、共に手を取り合いG級の脅威に立ち向かおう。

新たなる旗が立つ時は、今。

関連記事

御礼!ブログ7周年!
2014-10-09(Thu)

御来客の皆様、いつもお世話になっております。管理人のLIBELです!

本日2014年10月9日、おかげを持ちましてこの「誰が為にLIBELは鳴る」は、
 7周年を迎えることができました!

tagalibe_7th.jpg


Thank You!

Thank You!  Thank You!  ありがとう!!



ブログを始めてもはや7年。

はじまりは24歳の時、新しい楽しみ・暇潰しという程度に考えて始めたブログは、一体どこまでできるんだろうなと思いながらサイト運営をやってきて、気づけば30歳を過ぎていて(笑)、そして今日迎えた7周年ですよ。(※このFC2ブログに移転してからは4周年です)


近年はブログ以外にも、色々とコミュニケーションサービスが増えるにつれブログ離れが進み(管理人の周りの話ですが)、今もなおブログの更新を続けている方はごく稀です。

かく言うこの管理人も同様、手軽さ、リアルタイム性を求めて、探り探りで他のサービスに手を着けてネタを割いていますから、まぁ摂理にも似た理由ですから仕方ないことなんですけどね。

しかしそれでもこの管理人には、ブログでしか表現できない何かがあります。
ボリューム感だったり、"間"だったり……まぁ、それは読み手の皆さんの解釈に委ねます(笑)

それがある限り管理人はここで当サイトの運営を続けていくことでしょうね。

"ブログが盛んだったあの頃を呼び戻すために力を注ぐ"……というような、そんな大それたことをここで言うつもりはありませんが、及ばずながらもここでこの媒体を用いてネット活動をしている人間がいることを知っていて頂ければ嬉しいです。


あらためまして、いつも当サイトにお越し下さっている皆様に、今再び感謝の意を述べたいと思います。

本当にありがとうございます。
これからも、ここがあなたの元に寄り添って生き続けられる存在であれれば、これ以上の幸せはありません(笑)

ハッキリとした目標がなく、気分次第でコンテンツが変わるこのサイトですが、
これからも末長くお付き合いいただければこれ幸いです。




そして皆さん、ご覧ください!
(できればInternet Explorerでw)


当サイトは7周年を節目にサイトの概観をリニューアルしました!

なるべく目に優しいように、黒背景、白フォントという構成は変わりませんが、記事本文のフォントの種類は「メイリオ」に変更しました。
それによって文字が滑らかになってより読みやすいかと思いまして。

特別、変な癖もないので、当サイトの雰囲気を損なうこともないかな、と。



そして、これまでは左カラムでしたが、右カラムに!

文章を読む時は視線が左から右へ、そして一段下がって始点の左へ。以後繰り返し、となりますが、"始点"に戻る際に余分な情報が目に入ってくると、ちょっと気が散ってしまうんじゃないかな、と。
だから右カラムなわけですね。

……と、少しばかり科学的なことを話してみましたがいかがでしょうか?w


まだまだ細かい部分は順次調整・改良をおこなっていきます。

実際、この7周年の日に間に合わせられなかった箇所はいくつもあります(汗)




それではここで、毎年この日に行う儀式、ひとり祝杯を行おうと思います(笑)


今回の儀式に登場するのは、世界最古の炭酸飲料!

tlIMG_3787-20141009-014613.jpg 


一昨年に定期購入を始めて、今もそれを続けているドクターペッパー!!


やっぱりドクターペッパーはやめられませんねw

ここいらでは入手できない、愛飲している人は少数、味が独特という特徴で
まさに「選ばれし者の知的飲料」の二つ名の通り、ますますレアな感じがします。



tlIMG_3786-20141009-014436.jpg

では、さっそく、このドクターペッパーで
「誰が為にLIBELは鳴る」7周年を祝してひとりチアーーーーーズ!!










やはり癖になるこの旨さ……。

これからもこのドクターペッパーと歩み続けていきたいと思います。


そして、先日告知しました通り、この7周年の記念として単身旅行を行う予定となっています。
行き先は当日のTwitterでお知らせしますが、今回も三重県を飛び出し、『神秘的な光景』を目の当たりにしてきてみたいと考えています(笑)

ただ、それには天候がとても重要ですので決行日は天候との相談ということになります。
現在、台風19号が接近しているということでとても心配ですが、早いうちに実現できればいいですね……(笑)



さてさて。


当サイトは今ここに8年目のスタートを切ります。
これから、このネット活動の本拠地に、どんな独自の歴史を刻んでいくことになるのか、
管理人自身も楽しみで仕方ありません(笑)

まずはこの8年目を無事完走できるように頑張って参りますので、
8年目も当サイト「誰が為にLIBELは鳴るをよろしくお願いします!


tlIMG_3784-20141009-014359.jpg


それでは次回の更新でお会いしましょう!またの日を~。





関連記事

熊野古道を歩く旅(大門坂篇) #2「社に続く祈りの道」
2014-10-04(Sat)

~前回までのあらすじ~

tlIMG_3335-20140913-113548.jpg

晴天で迎えた2014年9月13日。筆者はワイドビュー南紀で松阪駅を発ち、緑の美しい風景、熊野灘、新鹿海岸などを車窓に眺めつつ、新宮駅を経て那智駅に到着。
その那智駅前にある喫茶店で熊野古道・大門坂に挑む準備を整える。




13:13 那智駅 「那智山」行き バス乗り場


tlIMG_3375-20140913-130910.jpg

喫茶店で食事をとった後は、那智駅前に到着する熊野交通バスに乗り込み、
「大門坂駐車場」へと出発する。

到着したバス内は既にほぼ満員。筆者はわずかに空いたスペースに立って移動を開始。

ここから大門坂駐車場まで歩くこともできなくはなく、実際に歩いている一団を見たが、そうしているとさすがに時間が足りなくなる。
なので、バスで大門坂の登り口に近い場所まで移動する。

20140913_05.png

バスは上図のようなコースで「大門坂駐車場」へと向かって運行する。

途中にも補陀洛山寺、尼将軍供養塔などの見どころがあるが、今回は泣く泣く諦める。


13:24

tlIMG_3377-20140913-132442.jpg

バスは予定通りに大門坂駐車場に到着。


この大門坂駐車場は、熊野古道・大門坂の登り口まで徒歩約5分のところにあり、駐車スペースだけでなく、自販機、屋根付きの休憩所、トイレといった設備がある。

熊野古道を歩く準備を整えるにはちょうどいい場所だ。

tlIMG_3380-20140913-132733.jpgtlIMG_3389-20140913-133159.jpg

この駐車場からは自然豊かな緑の山々が見える。
この景色をゆっくり眺めて移動の疲れをリフレッシュするもよし。



tlIMG_3383-20140913-132806.jpg
 

そして、大門坂駐車場の案内板の前には、2011年女子W杯ドイツ大会、2012年ロンドン五輪で活躍したなでしこジャパンを讃えた「なでしこジャパン記念モニュメント」が設置されている。


tlIMG_3385-20140913-132834.jpg

石柱の上にはサッカーボールを掴む八咫烏。


tlIMG_3386-20140913-132901.jpg

床には選手と監督、計13名の足型とサイン(キーパーは手型)が敷き詰められている。

このモニュメントと並んで記念写真を撮る女性観光客多し。



tlIMG_3382-20140913-132755.jpg 

しかし、なぜここにあのなでしこジャパンの記念碑が?
それはこの八咫烏を見てわかった。

先程、那智駅では日本サッカーの始祖・中村覚之助に関する記念碑があった。
これを見て筆者はこの地が日本サッカーの始まりであることを知った。
そして、日本サッカー協会の旗章に、熊野の守り神・八咫烏があしらわられているのは、その創始者たる彼の出身地がここ、熊野であるからとも。

そう。"八咫烏繋がり"ってこと。


2011年、那智勝浦町は紀伊半島豪雨に襲われ、大きな被害を被った。

その傍ら、熊野の八咫烏を背負って戦い、大きな功績を残したなでしこジャパン。
その功績を讃え、そして同町の復興の証として作られたのがこのモニュメントだと言う。

筆者にサッカーはわからないが、これは泣かせる話である。

今はまだ13名分の足型・手型しかないが、これから全員分のそれが詰められるとのこと。



さてさて。そろそろ大門坂の登り口へ赴くとするかな。


tlIMG_3390-20140913-133225.jpg 

駐車場出口には、熊野古道への観光客向けに杖が置いてある。








杖はまぁ……。まだ杖に頼るような年齢ではないし、かえって荷物が増えるから今回は遠慮しておこう……。



まずは上図の通り道を歩いて、登り口へと向かう。

tlIMG_0308-20140913-133159.jpg

その間、青く澄み渡った空と、緑の山々を見ながら歩くことになる。
静かで空気がおいしいな……。



13:36

tlIMG_0311-20140913-133623.jpg

大門坂登り口に到着。

ここぞまさしく、熊野古道・大門坂の登り口である。


tlIMG_0310-20140913-133526.jpg

左手には石垣の数々が。恐らく、昔の遺産がそのまま残り続けているのだろう。


tlIMG_0312-20140913-133639.jpg

この石碑の前で立ち止まり、記念写真を撮る人は多数。

この世界遺産に触れることができた日を記念に残したいという想いと、
これから大門坂に挑む決意を明確にするという、ちょっとした儀式。

筆者は単身なので、この石碑のみを撮影するとして……。



よし、挑もう。

筆者は石畳の道を目指して登り坂をゆっくりと歩き始めた。

20140913_06.png 

コースはこんな感じ。決して楽というわけではないが、登り切ることができれば登り切っただけの見返りがあるだろう。
そう信じて前に進もう。




tlIMG_0316-20140913-134404.jpg


石碑より先に進むと、しばらく民家が続き、その先に鳥居。


tlDSC_3149-20140913-135756.jpg

その鳥居をくぐると朱の色をした橋がある。


tlDSC_3150-20140913-135822.jpg

その名は振ヶ瀬橋(ふりがせばし)といい、俗界と聖域を分かつ橋だという。

ここからは聖域。浮かれた行動・言動は罰当たりだと少し気を引き締めて進む。

この橋の言い伝えの通り、その橋を渡ると雰囲気が少し変わった気がする。


tlDSC_3151-20140913-135843.jpg

地面は清潔感のある石造りの道に変わる。
両脇は建物と林が続き、遠くには小さく熊野古道の林道が見える。



tlIMG_3395-20140914-153525.jpg

振ヶ瀬橋から少し歩いたところには、「大門茶屋」がある。

その大門茶屋では、平安衣装の貸し出し(有料)を行っている。



tlIMG_3398-20140913-140057.jpg

実際に、平安衣装を着て熊野古道に挑んでいる女性も多い。このキティちゃんのように。


もちろん、男性用もある。

夏場は暑さで厳しく、特に女性用のは視界が狭くなりそうだが、こんな貴重な経験はここでしかできないだろう。

さて、ここから石畳の道を歩いていくことになる。


その前に、筆者の視界いっぱいに広がっているものがある。


tlDSC_3153-20140913-141048.jpg 

夫婦杉(めおとすぎ)。高い……高いったら高い。

高さはなんと55m、幹周り8.5m。
他の樹だけでなく、ここを通る全ての参拝客を圧倒しつつ、堅牢な門のように厳かな雰囲気を携えてそこ立っている。
そして「樹齢800年」と聞いて絶句。

この二本の樹だけでも世界遺産じゃねーの……?と胸中でつぶやきつつ、しげしげと夫婦杉を見上げた。


tlIMG_3399-20140913-140310.jpg



その夫婦杉の間を通り、いよいよ熊野古道の石畳の道に足をかけ歩き始める。

tlIMG_3402-20140913-140339.jpg

石畳は高い杉並木の間に延々と続いており、那智山に向かって通じている。



tlIMG_3400-20140913-140327.jpg

石畳の精度は割と高めで、重みでひっくり返ったり、藻で足を滑らせてしまうといった心配はなかった。


tlDSC_3154-20140913-141259.jpg

しかし、色々と荷物を抱えながらノンストップで歩き続けるのは無理だな……。
マジ辛い……。


あの馬越峠ほどではないが、意外と勾配があって足取りが重いんだよなコレが……。


tlDSC_3162-20140913-142350.jpg 

呼吸を整えがてら、写真を撮って行くか……。

時々立ち止まって石段をゆっくりゆっくり登り続ける。



tlDSC_3157-20140913-141622.jpg

途中、県道46号線が右手に見える。

県道46号線を車で行けばこの石畳のゴール地点はもちろん、その先にあるスポットまでもあっという間なのだが、それでは味気ない旅になってしまうのでね……。

tlDSC_3158-20140913-141843.jpg

この石畳を一度歩くと決めたからには最後まで歩かせてもらう。がんばりますぜ。



14:30

tlDSC_3165-20140913-142911.jpg

あ、あれ……?

もしかして、これ、クリア……?

tlDSC_3166-20140913-142947.jpg

思ったとおり、長く続いていた石畳はここで終わっていた。


tlDSC_3168-20140913-143021.jpg

い、意外に早く着けたな……。
体力のある人ならもっと早いんだろうけど……。


登り口の石碑から数えれば約1時間(ただし写真を撮りながら)。

夫婦杉から数えればほんの20分(時々立ち止まって写真を撮りながら)。


ハッキリ言ってこの大門坂は楽勝、いや、大楽勝だった。

……あの馬越峠に比べりゃあ!!(努)w

石畳の藻で何回足を滑らせたかわからんし(実際、背中を石畳に打ち付けたのが一回)、
身体中の水分が枯渇しかけたからなッ!!w

体がフラフラになりながらも歩き続けて、自販機を発見した時はホントに歓喜したな……。




さて、これで大門坂は踏破だ。これで、熊野古道は2コースを経験したことになる。

 
tlDSC_3169-20140913-143621.jpg 

そしてこの先にある階段を登ると、そこには那智山観光センターが。


tlIMG_3411-20140913-143058.jpg
ここで休憩したりお土産を買ったりすることができるらしい。

まだここは真のゴールではないから、お土産はまだ早いがここで休憩していくか。



入店。


ウーッ!!冷房が効くぜーーーー!!w



運動した後の冷房は格別。だが、冷房だけを味わってるだけじゃこのお店に失礼。

何か冷たいものを飲むか食べるかしたいなぁ。

……と、視線を店内に巡らすと……。





おお!これは!?



14:40

tlIMG_3416-20140914-145341.jpg

那智名物・黒飴ソフトクリームを頂いていきましょ。

ご当地アイスクリームだよなこれは。


那智の黒飴ソフトクリームは、こういうタイプのものや、
クリームの色自体が灰色になっているものもあるみたいだが、
個人的にはこんな感じで溶けた黒飴の蜜がかかっている感じのが好みかな、と。見た目的に。

ソフトクリームの甘みに黒飴の甘さ。
疲れた時には甘いものが一番ですな……。

tlDSC_3171-20140913-144228.jpg

黒飴ソフトクリームを堪能した後、
この観光センターの駐車場から周りを見渡す。



tlIMG_3418-20140913-145254.jpgtlIMG_3417-20140913-145250.jpg tlIMG_3419-20140913-145340.jpg

広大な山々の景色が視界を超えて広がっている。

この高さまで一歩一歩と石段を登ってやって来たんだな……。




そして、那智観光センターの方角を振り返ると……。


tlIMG_0317-20140913-145310.jpg

山の途中に大きな社殿らしき建物が見える。


あれが、これから向かう場所。

大門坂を踏破した記念にはとても相応しい場所。


心身共に、休息を充分に取った筆者は、この那智観光センターを後にし、
熊野三山の一つである『熊野那智大社』へと歩を進めていく。


……次回に続く。
関連記事
プロフィール

LIBEL003

Author:LIBEL003
「誰が為にLIBELは鳴る」へようこそ。

当サイトでは皆様の暇潰しのお役に立てるよう日々の出来事や趣味など、色々なことを題材にブログを書き綴っております。
コメントやご要望等はお気軽にどうぞ。

tl_4th_minibannar.jpg

tagalibetw2.pngtagalibeyt.pngInstagramtagalibetw2.png

管理人の最近の予定
カレンダー
<< 10
2014
>>
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ

全ての記事を表示する

再編記事
リンク

累計アクセス数(UA)
現在の閲覧者数
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログランキング
管理人のお気に入り動画
QRコード
QR
RSSリンクの表示
検索フォーム
バナー広告